ダイレクトイグニッション・プラグ交換
車検で車を預ける日、エンジンが暖まってきたらエンジン警告灯が点きました。
もちろん普通は点きません。
考えられたのはRB25NEO6でよくある症状のダイレクトイグニッションです。
巷では持病との評判です。
かなりの頻度で起きるらしく、新車保障でお世話になった人も居るみたいです。
一先ずエンジンを掛け直したらエンジン警告灯は消えたので、
そのまま車検の為に馴染みのショップに行きました。
そしてショップに着いたらまたエンジン警告灯が点きました。
取り敢えず故障診断に繋がなければ真相は解らないので、
車検とMT換装の話をして、エンジン警告灯も伝えて早速故障診断で確認して頂いたら、
点火不良が出てるとのコトでした。
失火している様子は無いし、エンジンを掛け直すと消えるのでその時は様子見としました。
無事車検とMT換装が完了して車を引取ってくる日、
エンジンを回すと直ぐにエンジン警告灯が点いてしまいました。
ショップさんも失火している様子は無かったと言ってましたが、
エンジンを掛け直しても警告灯は直ぐに点いてしまう様になりました。
明らかに警告灯の点く頻度が上がってきました。
点火不良と解ってから、念の為に社外のダイレクトイグニッションを入手していました。
RB25DEエンジンは見た目からして作業が面倒くさそうなので、序にプラグも買っておきました。
正直、症状が悪化し失火し始めてから変えようと思ってましたが、
精神衛生上良くないので変えるコトにしました。

RB25DEのNEOストレート6エンジンです。
NEO6の文字が赤くない前期の後半、中期と呼ばれるエンジンです。
さくっとカバーを外します。

エンジンらしくなりました。
スロットルからインマニまでの部分(インマニコレクタアッパー?)を外さないとダメです。
スロットル後ろ側はこうなってます。

ホース類が多くて複雑です。
なるべく外すものは少なくしたいので、何処を外していくかイメージしていきます。
スロットル後方を良く見ていたら、発見しました。
4箇所止まっている筈のボルトが一つありません。

前オーナーがプラグ交換でもしたのでしょうか。
それとも実はダイレクトイグニッションを変えたのでしょうか。
いずれにしても新車から外れてたとは思えません。
気になります。
ですが、そんなコトより外すモノを選定していきます。
まずはレゾネータを外さないと始まらなさそうなので、レゾネータからいきました。

早々にタワーバーを外さなかったコトに後悔しました。
レゾネータを外すと置き場所がないです。
エキマニの上に置いておくと溶けそうなのでタワーバーも外して潔く取った方が良いでしょう。
今回は手で持ちながら作業しました。
そしてスロットルですが、ワイヤーを取れば良かったのですがスロットルを外した方が早そうだったので、
スロットルを外しました。

たぶんタワーバーを外してスロットルワイヤーを外した方が楽で早いです。
様々なホースを外してコレクタアッパーを外します。
後ろ下のボルトが非常に作業し難いです。

ここまで外せばカバーが外せそうです。
スロットル後ろの部分(バキュームコレクタ?)を外していき、
カバーを外します。スロットル後ろの部分をちゃんと外した方が作業はし易いのですが、
ホースが硬くて取れませんでした。
ちゃんと外した方が絶対楽そうなのですが、細いくせにホースが硬く自分は諦めました。
カバーは何故か六角です。細かい所も面倒くさいです。
気になったのはインマニ内にオイルの海ができていたコトです。
ブローバイガスによるモノだと思います。
構造的に永遠に溜まっていきそうですが、溜まり過ぎるとそのままオイルを吸気しそうです。
これは構造的欠陥の気がしますが、どうなんでしょう。
オイルキャッチタンクでも付ければ改善されるかもしれません。

やっと目標まで辿り着けました。
ダイレクトイグニッションのカプラーは硬くなってるのかと思いましたがすんなり外れました。
交換するのはこちらになります。

スプリットファイア スーパーダイレクトイグニッションシステムです。
そしてプラグはNGK イリジウムMAXです。
純正プラグの熱価は5番ですが、一つあげて6番にしました。
終にダイレクトイグニッションを外すのですが、これもボルト2本で止まっており、大変です。
一番だけ白く粉を吹いてました。

キュポッとダイレクトイグニッションを外しプラグを交換します。
16のプラグレンチが必要ですが、自分は持ってないのでディープソケットです。
さすが白金プラグ、3.5万キロじゃまだまだいけそうでした。
しかしプラグ交換の為だけにこの作業をするのはしんどいです。
プラグも同時交換です。
交換後です。

青くて格好イイです。
でも普段は見ることができません。
後は外したモノを付けていけば作業完了です。
インマニコレクタアッパーの取り付けは、整備書に順番が記されてますのでその順番で付けましょう。
熱で割れる危険があるみたいです。
自分は均等に締め付けることだけを気にしました。
外すのが大変だった後ろ下のボルトの感触が良くなくて何回も締めたり外したりしました。
外したモノを全て取り付け作業完了後にエンジンを始動させたら、アイドリングしませんでした。
さすがに色々外したので焦りましたが、よくよく見てみるとコレクタアッパーに繋げるホースを2本付け忘れてました。
気を付けないといけませんね。
そして再びエンジンを始動させると、元気に掛かりました。
無事に作業完了です。エンジン警告灯も点いてません。
その後もエンジン警告灯は点かなくなりましたので、やはりダイレクトイグニッションが悪さしていた模様です。
スプリットファイアのスーパーダイレクトイグニッションシステムは
強化品ですので性能アップを謳っておりますが、マニュアル化したばっかりなので体感できる違いは解りませんでした。
アクセルのツキが良くなった様な気はしますが。
もう二度と作業したくないので、スプリットファイアの耐久性に期待します。